開発背景
駐車場運営の現場では、「コールセンターの混雑による待ち時間の長さ」「物件特定に時間がかかる」「深夜や休日の人手不足」「カスタマーハラスメントによるオペレーター離職」など、さまざまな課題が生じています。
当社は長年、受話器を上げるだけでコールセンターに直通し、物件情報を自動で特定できる「オートフォン」端末を開発・販売してきました。こうした実績を基に、AIコールセンターシステム「Call Point問合せ管理システム」を開発しました。
35年以上の業界貢献実績
電話対応の自動化ニーズ
高齢者に優しい配慮
AIによる業務効率化
コインパーキング・コールセンターの深刻な課題
問い合わせ件数の増大
大手事例では全国約4万箇所で月間4〜5万件(1日約1,500件)の電話が発生
夜間対応の負担増加
過去10年で夜間コール件数が約1.6倍に増加、深夜早朝トラブルも増加
場所特定の遅延
オペレーターが物件の場所を特定するまでに最大5分程度の時間を要する
人手不足と応答率低下
高い応答率目標(95%)の維持が困難、待ち呼・対応遅延が発生
オペレーターの負担とカスハラ
クレーム対応による精神的負荷が休職・離職の原因に
定型案内の非効率性
全問い合わせの3〜4割が精算機操作等の定型的な案内
Call Point とは
現場の問い合わせをAIが自動受付する、次世代の問合せ管理システムです。
オートフォン・QRコール
設置されたオートフォンまたはスマホでQRコードをスキャンから問い合わせ
AIオペレーター
AIが一次受付・情報収集を自動実行
位置情報特定・要約・テキスト化
コールセンター
問い合わせ情報表示
オペレーター転送/折り返し対応
即時位置特定
パーキングの場所特定情報をシステムが即時に自動取得し、迅速な対応を実現
AI音声対話ヒアリング
AIがパーキングブランド名・名称を伝えて安心感を提供し、情報収集を行う
リアルタイム文字起こし・要約
会話内容が自動的にテキスト化・要約され、オペレーターの対応準備が効率化
柔軟な転送機能
緊急度に応じてオペレーターへの直接転送または折り返し手配が可能
Call Point 主要機能
オートフォン
受話器を上げるとAIオペレーターへ直接接続。場所特定を即時自動化し、リモートでAIオペレーターへ接続先の変更が可能ですぐ始められる。
- カンタン操作で即時問合せ
- 物件特定を自動化
- 発信先の遠隔変更に対応
- 高齢者にもやさしい設計
QRコール
各パーキング固有のQRコードを生成・管理し、場所特定を即時自動化。スマートフォンでの読み取りにより問い合わせ効率化を実現。
- 個別QRコード発行管理
- 物件・ユーザー情報の自動連携
- スマートフォン連携と簡単操作
- 既存看板・設備への柔軟な設置
AI一次受付と音声対話ヒアリング
AIによる自動応答で利用者の氏名・問い合わせ内容をヒアリングし、内容を自動分類。音声対話を通じて高齢者にも使いやすい設計。
問合せ自動分類カテゴリ
問い合わせ管理画面(オペレーター用)
AIが収集した情報を即時表示し、オペレーターの対応効率を向上。外部システム連携やステータス管理機能も搭載。
- 取得データの即時表示
- 業務システム・遠隔操作連携
- 対応ステータス管理
- 対応履歴・レポート化
通話転送/折返し機能
緊急度に応じた柔軟な対応が可能。直接転送や折り返し連絡など、状況に合わせたオペレーション設計を実現。
ダッシュボード
入電状況や問い合わせ内容をリアルタイムで集計・可視化。多彩なデータをダッシュボード上で一目で把握でき、運営状況の分析や迅速な意思決定をサポート。
データ可視化による運営コスト15〜20%削減を実現可能
ダッシュボード活用効果

問題箇所の早期発見
問い合わせが多い物件や故障頻度の高い精算機を特定し、予防保全を実現
意思決定の迅速化
データに基づく客観的判断で人員配置や設備投資の最適化が可能に
人的リソースの最適化
時間帯別・曜日別の入電傾向をもとに最適な人員配置を実現
レポート作成の自動化
月次報告や物件オーナーへの報告資料を自動生成し、管理工数を削減
分析可能なデータ
問合せ関連
- 問合せ実績・件数
- 問合せステータス
- 処理内容
物件・設備別
- 物件ごとの問合せ件数
- 施設区分別・駐車場区分別
- 精算機メーカー別・型番別
時系列分析
- 時間帯別・日別
- 曜日別・月別
- エリア別
導入メリット・導入効果
導入効果サマリー
大幅なコスト削減
コールセンター運営コストを平均30~40%削減。AIによる一次受付業務の自動化でオペレーター数や残業時間を削減
待ち時間短縮と24時間365日対応
AIによる即時応答で体感待ち時間を大幅削減。深夜・早朝も含め、時間帯を問わずサポート提供が可能
カスハラ(顧客ハラスメント)の削減
AIが一次窓口として威圧的なクレームや罵声を受け止め、オペレーターの精神的負担を軽減
情報の正確性・品質向上
事前登録されたデータベースに基づく正確な案内で人為的ミスを防止。通話内容の自動記録で引継ぎもスムーズ
人手不足の解消と業務効率化
AIによる定型業務の自動化でオペレーターは高付加価値業務に集中。オートフォンやQRコールによる位置特定の迅速化
AI導入によるコスト削減効果
従来のコールセンター
従来の対応時間
AI導入後
AI導入後の時間
Call Point 導入フロー
事前準備
物件リスト・物件種別などの共有。導入時に必要となる基本情報を整理します。
ソフトウェアセットアップ
管理システム・AIオペレーターなど、各種ソフトウェアの導入・設定を行います。
QRコード発行
物件ごとのQRコードを生成し、プリント・ステッカー・看板等に出力
オートフォンの発信先調整
既設オートフォンの発信先番号変更など、システム連携のための調整を行います。
運用開始&サポート
システム稼働開始後も継続的なサポート体制で安心の運用をバックアップします。
AIオペレーター体験QR
QRコール利用フロー(デモ体験)
- QRコードを読み込む
- 利用者はスマートフォンで専用QRコードをスキャン
- 電話番号を入力
- 表示画面に自分の電話番号を入力し、「次へ」をタップ
- 問い合わせ内容を選択
- 「精算機のご利用方法」「精算機のエラー・故障対応」などから選び、「次へ」をタップ
- 発信ボタンを押す
- 電話アプリが起動し、AIオペレーターへ自動発信
- AIオペレーターが応答
- AIが駐車場名・物件名を案内し、名前と詳細をヒアリング
- 電話転送(ケイマックスコールセンター)
- AIでの一次受付が完了後、必要に応じて弊社オフィスのオペレーターへ自動転送

QRコードを読み取って実際に体験してください